「業務用の冷蔵庫が冷えない」「製氷機が動かない」——そんなとき、まず気になるのが修理費用がいくらかかるのかです。ところが厨房機器の修理費は、機器の種類・症状・部品の在庫状況で大きく変わり、ネットにもまとまった情報が少ないのが実情です。

そこでこの記事では、機器別・症状別の修理費用の目安を一覧でまとめ、費用の内訳や高くなりやすいケース、抑えるコツまで、現場目線で解説します。飲食店の判断材料にしてください。

この記事のポイント

1修理費用は出張費+技術料+部品代で決まり、部品代で大きく変わる

2主要部品の交換・部品の生産終了・緊急対応などは費用が上がりやすい

3定期点検・保守契約・早めの相談が、結果的に費用を抑える近道

相場一覧などの金額は業界の一般的な目安で、当社の料金表ではありません。実際の費用は機器や状態、部品代、地域、業者によって変わります。当社の料金はサービス・料金をご覧ください。正確な費用は現地で状態を確認したうえでのお見積りになります。

業務用冷蔵庫の修理費用の目安

業務用冷蔵庫の修理費用は、どこが悪いかで大きく変わります。軽微な修理・整備で済めば約1〜3万円、コンプレッサーや基板の交換になると約5〜15万円、というのが業界の一般的な目安です。下の相場一覧から冷蔵庫・冷凍庫の行を抜き出すと、次のとおりです。

主要部品の交換になると

  • コンプレッサーの交換
  • 基板の交換
  • 目安:約50,000〜150,000円

軽微な修理・整備で済めば

  • ドアパッキンの劣化への対応
  • 霜取り、凝縮器の清掃
  • 目安:約10,000〜30,000円

冷媒(ガス)漏れは、漏れている箇所を直してから補充するため、修理の内容しだいで費用が上がります。どちらも業界の一般的な目安で、実際の費用は機器や状態で変わります。

当社に保守契約なしで修理をご依頼いただく場合の料金は、次のとおりです(すべて税抜)。

項目 当社の料金(単発の修理)
出張費 愛知県内 6,000円〜(岐阜県・三重県はご相談ください)
基本作業費 6,000円〜
部品代 別途

料金は作業の前にご説明します。冷蔵庫の症状ごとの修理は業務用冷蔵庫・冷凍庫の修理、料金の詳細はサービス・料金をご覧ください。修理を頼む先の選び方は業務用冷蔵庫の修理はどこに頼む?にまとめています。

修理費用は「出張費+技術料(工賃)+部品代」で決まる

業務用厨房機器の修理費用は、大きく3つの要素で構成されます。

出張費現場までの訪問にかかる費用。距離や時間帯で変わります(当社の料金はサービス・料金に掲載)
技術料(工賃)点検・分解・修理の作業料。作業の難易度と時間で決まります
部品代交換する部品の代金。ここが費用の大半を占めることも多い項目です

つまり同じ「冷えない」でも、清掃や部品調整など軽微な作業で済むのか、冷媒漏れの修理やコンプレッサー交換など大がかりな作業になるのかで、費用は数千円から十数万円まで開きます。

【機器別】修理費用の相場一覧

代表的な機器の修理費用の目安です。軽微な整備で済む場合と、主要部品の交換が必要な場合で幅があります。

機器 軽微な修理・整備の目安 主要部品交換の目安
業務用冷蔵庫・冷凍庫 約10,000〜30,000円 約50,000〜150,000円
製氷機 約15,000〜30,000円 約30,000〜90,000円
食器洗浄機 約15,000〜40,000円 約40,000〜100,000円
業務用エアコン 約15,000〜40,000円 約50,000〜200,000円
ガス機器(コンロ・レンジ等) 約8,000〜30,000円 約20,000〜60,000円
フライヤー 約15,000〜40,000円 約30,000〜70,000円
スチームコンベクションオーブン 約20,000〜50,000円 約50,000〜150,000円
製氷機・冷蔵庫の凝縮器洗浄 約15,000〜40,000円 —

※上記は出張費・技術料・部品代を含んだ業界の一般的な目安で、当社の料金表ではありません。費用は機器や状態で変わります。故障箇所が複数にわたる場合や、輸入機・特殊機種は上振れすることがあります。

【症状別】よくある修理と費用の目安

冷蔵庫・冷凍庫が冷えない

  • ドアパッキンの劣化・霜取り・凝縮器の清掃:軽微な整備で改善するケース。比較的安価で済みます
  • 冷媒(ガス)漏れの修理と補充:漏れ箇所を直してから補充します(漏れを直さずに補充だけすることは、フロン排出抑制法で原則禁止)。修理の内容で費用が上がります
  • コンプレッサー・基板の交換:もっとも高額になりやすい部類です

原因の切り分けについては業務用冷蔵庫が冷えないときの原因と対処、ドアパッキンの劣化もあわせてご覧ください。

製氷機で氷ができない・少ない

  • 給水・排水まわりや凝縮器の清掃、フィルター交換:定期メンテで改善することが多い症状
  • ポンプ・基板・センサーの交換:部品代しだいで費用が変わります

詳しくは製氷機で氷ができない原因へ。

食器洗浄機が動かない・水漏れ

  • 排水詰まり・ホースやパッキンの交換:比較的軽微
  • 給水弁・ポンプ・基板の交換:中〜高額になります

食洗機の水漏れ、食洗機が動かないも参考にどうぞ。

業務用エアコンが効かない・水漏れ

  • フィルター・熱交換器の洗浄、ドレン詰まりの補修:軽微な整備
  • 冷媒漏れの修理と補充、基板・コンプレッサー・ファンモーター交換:高額になりやすい

当社では、業務用エアコンの修理は承っていません。フィルター・熱交換器・ドレンまわりの洗浄(分解洗浄)のみ承っています(料金はお問い合わせください)。

エアコンが効かない、エアコンの水漏れもどうぞ。

スチコン(スチームコンベクションオーブン)のエラー

  • 洗浄剤の補充・スケール(水垢)除去・パッキン清掃:日常メンテの延長
  • 流量センサー・温度センサー・基板の交換:中〜高額

症状別の詳細はスチコンの故障・エラーにまとめています。

修理費用が高くなりやすいケース

同じ機器でも、次のような場合は費用が上がりやすくなります。

費用が上がりやすいケース

  • 主要部品(コンプレッサー・基板・モーター)の交換が必要
  • 部品が生産終了・在庫切れで、取り寄せや代替対応が必要
  • 複数の不具合が同時に起きている(例:冷えない+水漏れ)
  • 設置場所が狭く分解に手間がかかる
  • 夜間・休日・緊急対応での訪問

とくに製造から年数が経った機器は、部品供給が終わっていることがあり、修理そのものができない・割高になる場合があります。

修理か買い替えか、迷ったら

修理費が本体価格の半分に近づく、あるいは同じ機器で故障を繰り返しているときは、買い替えも選択肢に入ります。判断の目安は修理と買い替え、どっちが得?で詳しく解説しています。壊れる前の予兆に気づければ、計画的に対応でき、費用も抑えられます(→壊れる前のサイン)。

修理費用を抑える3つのコツ

定期的な清掃・点検高額な部品交換に至る前に手を打つ
保守契約点検が含まれ、いざというときの費用も見通しやすい
早めの相談軽微な整備で済むことが多く、結果的に安上がり

1. 定期的な清掃・点検で「大きな故障」を防ぐ

冷蔵庫の凝縮器やエアコンの熱交換器は、汚れがたまると能力が落ち、放置すると過熱・部品の消耗につながります。定期的な清掃・点検で、高額な部品交換に至る前に手を打てます。

2. 保守契約で出張費・工賃の負担を軽くする

修理のたびに出張費・技術料がかかると、積み重なると大きな出費になります。保守契約にまとめると、定期点検が含まれ、いざというときの費用も見通しやすくなります。相場や内訳は保守契約の費用相場、必要性は保守契約は必要かをご覧ください。

3. 異変を感じたら早めに相談する

「たまに異音がする」「少し冷えが弱い」——この段階で相談すれば、軽微な整備で済むことが多く、結果的に安上がりです。ギリギリまで使ってから壊れると、繁忙期の営業停止という一番大きな損失につながります。

よくある質問

Q. 見に来てもらうだけで費用はかかりますか? A. お電話・Webでのご相談は無料です。実際に現地で状態を確認する場合は、内容に応じた費用がかかります。まずはお気軽にご相談ください。

Q. 見積もりだけお願いできますか? A. 可能です。状態を確認したうえで、修理内容と費用をご提示します。そのうえで修理するかどうかをご判断いただけます。

Q. 部品がもう無いと言われた機器でも直りますか? A. 純正部品が生産終了でも、代替部品や別の方法で対応できる場合があります。まずは機種と症状をお知らせください。

Q. どのくらいで直りますか? A. 清掃や軽微な部品交換であれば当日〜数日、取り寄せ部品が必要な場合は入荷しだいの対応になります。

Q. 修理の見積りを頼む前に、伝えておくとよいことは? A. メーカーと型式(本体の銘板に書かれています)、どんな症状がいつから出ているか、エラー表示があればその内容です。業務用冷蔵庫なら、庫内の温度や水漏れの有無も分かると、状態を判断しやすくなります。

Q. 冷凍庫や冷蔵ショーケースの修理費用も、冷蔵庫と同じ考え方ですか? A. 費用の考え方は同じで、出張費・作業費・部品代で決まります。実際の金額は機器や状態で変わります。症状ごとの確かめ方は業務用冷凍庫が冷えないとき、冷蔵ショーケースの水漏れをご覧ください。

Q. 業務用冷蔵庫の修理費用が高いと言われたら、買い替えたほうがいい? A. 修理費が本体価格の半分に近い、同じ冷蔵庫で故障を繰り返している、といった場合は買い替えも考えどきです。使っている年数も判断材料になります。目安は業務用冷蔵庫の寿命は何年?で解説しています。

Q. 修理のたびに費用を払うのと、保守契約はどちらがいい? A. 台数や機器の古さで変わります。当社の年間保守契約は1台 年15,000円(税抜)で、定期点検と、故障したときの出張費・作業費が含まれます(部品代は別)。単発の修理は、出張費が愛知県内6,000円〜、基本作業費6,000円〜(税抜・部品代別途)です。比べ方は保守契約と都度修理の比較をご覧ください。

まとめ

  • 修理費用は出張費+技術料+部品代で決まり、部品代で大きく変わる
  • 軽微な整備なら数千〜数万円、主要部品の交換になると数万〜十数万円が目安
  • 定期点検・保守契約・早めの相談が、結果的に費用を抑える近道

「これはいくらくらいかかる?」という段階でも構いません。機種と症状をお知らせいただければ、状態に応じてご案内します。まずはお気軽にご相談ください。