「この冷蔵庫、もう10年近く使っているけれど、いつまでもつのだろう」。開店から年数がたったお店で、よく聞く心配です。業務用冷蔵庫は止まれば食材も営業も止まるので、寿命は気になるところです。

ただ、冷蔵庫の寿命は年数だけでは決まりません。同じ年式でも、置き場所や手入れで状態は大きく変わります。この記事では、使える年数の目安と、修理か買い替えかを決めるときの考え方を整理します。

この記事のポイント

1実際に使える年数はおおむね7〜10年が目安。手入れと環境で前後する

2「法定耐用年数」は税金の計算のための年数で、壊れる時期とは別のもの

3買い替えは使用年数・修理費・故障の回数の3つで判断する

業務用冷蔵庫は何年使える?

業務用の厨房機器は、機種や使い方にもよりますが、おおむね7〜10年が一つの目安です(修理と買い替えの判断の目安)。冷蔵庫も同じで、10年を過ぎても元気に動いているものもあれば、5〜6年で冷えが弱くなるものもあります。

差がつくのは、主に次のような条件です。

寿命が縮みやすい

  • コンロやフライヤーのすぐ横に置いている
  • 放熱フィンにほこりや油がたまっている
  • 壁にぴったりつけて熱がこもる
  • 詰め込み・扉の開け閉めが多い

長持ちしやすい

  • 熱源から離れ、周りに空間がある
  • 放熱フィンを定期的に掃除している
  • パッキンが傷む前に交換している
  • 定期点検で弱りを早めに見つけている

冷蔵庫は、庫内の熱を外へ逃がして冷やしています。熱をうまく逃がせないと、コンプレッサー(冷やすための心臓部)が長い時間働き続け、そのぶん早く傷みます。暑い厨房に置かれた冷蔵庫ほど寿命が短くなりやすいのは、このためです。

「法定耐用年数」との違い

「業務用冷蔵庫の耐用年数」で調べると、法定耐用年数という言葉が出てきます。これは、税金の計算(減価償却)で、購入費を何年に分けて経費にするかを決めるための年数です。

実際に使える年数機器の状態で決まる。手入れと環境で前後する
法定耐用年数税金の計算のための年数。資産の区分で決まる

法定耐用年数を過ぎても、冷蔵庫が使えなくなるわけではありません。反対に、法定耐用年数の内でも、置き場所や手入れしだいで故障することはあります。何年で経費にするかは、冷蔵庫をどの区分の資産として扱うかによって変わるため、顧問の税理士にご確認ください。

寿命が近いサイン

年数よりも頼りになるのは、冷蔵庫そのものの様子です。次のような変化が重なってきたら、修理か買い替えかを考え始める時期です。

寿命が近いかもしれないサイン

  • 設定温度まで下がるのが遅い
  • 機械室の音が止まらない・大きい
  • 本体の外側が以前より熱い
  • 霜が厚くつくようになった
  • 同じ故障を何度も繰り返す
  • 電気代が上がってきた

このうち、冷えが遅い、音が止まらない、といった症状は、放熱フィンの目詰まりだけで起きていることもあります。掃除で戻るなら、まだ寿命ではありません(放熱フィンの掃除のやり方)。故障の前ぶれについては厨房機器が壊れる前のサインに、冷えが弱いときの確かめ方は業務用冷蔵庫が冷えないときの原因にまとめています。

修理か買い替えかの分かれ目

壊れたときに迷ったら、使用年数・修理費・故障の回数の3つを並べて考えます。

判断の材料 修理を考える 買い替えを考える
使用年数 まだ浅い 10年前後、またはそれ以上
修理費 本体価格に比べて小さい 本体価格の半分を超える
故障の回数 初めての故障 同じような故障が続いている
部品 手に入る 古い機種で手に入らない

古い機種では、交換部品がもう手に入らないことがあります。その場合は修理そのものができないため、買い替えを考えることになります。

迷う理由の一つは、急に止まってから決めなければならないことです。営業中に止まると、比べる時間もなく「とにかく早く入るもの」を選びがちです。年数がたった冷蔵庫は、元気なうちに状態を見てもらい、「あと何年くらい様子を見られそうか」を知っておくと、買い替えの予算と時期を落ち着いて決められます。

点検今の状態と弱っている所を知る
見通し修理で延ばすか、買い替えに備えるか決める
準備定休日などに合わせて入れ替えを予定

買い替えるときの機種の選び方は、業務用冷蔵庫の選び方で解説しています。

寿命を延ばすためにできること

毎日の使い方と、年に1〜2回の点検で、冷蔵庫の寿命は延ばせます。

  • 放熱フィンの掃除:ほこりや油がたまると、冷やす力が落ちて部品に負担がかかります。
  • 周りの空間:背面や側面を壁にぴったりつけず、熱がこもらないようにします。
  • 扉とパッキン:開けっ放しを減らし、パッキンが破れたら早めに交換します(ドアパッキンの劣化サイン)。
  • 定期点検:冷えの弱りや異音を、止まる前に見つけてもらいます。

当社の年間保守契約は、1台 年15,000円(税抜)で、冷蔵庫などの定期点検を承っています。点検の中身は保守契約で何をしてくれる?、料金はサービス・料金をご覧ください。

冷蔵庫の寿命や買い替えはご相談ください

豊翔メンテナンスサービスは、愛知県小牧市を拠点に、愛知・岐阜・三重の飲食店の厨房機器を保守・修理しています。業界歴15年、メーカーを問わず業務用冷蔵庫・冷凍庫を見ています。

「この冷蔵庫はあと何年もちそうか」「直すのと買い替えるのと、どちらがよいか」といったご相談をお受けしています。修理の費用は機器や状態で変わるため、状態を見たうえでお伝えします。買い替える場合は、主要メーカーの新品の業務用冷蔵庫もご用意できます(機器販売)。修理の内容は業務用冷蔵庫・冷凍庫の修理、頼み先の選び方は業務用冷蔵庫の修理はどこに頼むかをご覧ください。お電話・Webでのご相談は無料です。