「最近、夕方になると氷が足りなくなる」「製氷機を入れてから、もう何年たったか覚えていない」。製氷機の寿命が気になり始めるのは、たいていこういう場面です。

飲み物や仕込みに毎日使う氷は、切れると営業にすぐ響きます。とはいえ、氷の量が減ったからといって、すぐ寿命とは限りません。この記事では、製氷機が使える年数の目安と、修理か買い替えかの決め方をまとめます。

この記事のポイント

1業務用の厨房機器はおおむね7〜10年が目安。製氷機は水あかと放熱の状態で大きく前後する

2氷が減った・小さいは、洗浄や放熱部の掃除で戻ることも多い

3買い替えは年数・修理費・故障の回数・部品の有無で判断する

製氷機は何年使える?

業務用の厨房機器は、機種や使い方にもよりますが、おおむね7〜10年が一つの目安です(修理と買い替えの判断の目安)。製氷機もこの範囲に入りますが、同じ年式でもお店によって状態はかなり違います。

製氷機は、水を冷やして凍らせ、できた氷をはがしてストッカーに落とす、という動きを一日中くり返しています。水を扱う機械なので、冷蔵庫にはない傷み方をします。

製氷部 ストッカー(氷) 放熱部・ コンプレッサー 給水 1 水あか(スケール) 給水の通り道や製氷部に固まる 2 ポンプ・給水弁 詰まりで負担が増える 3 放熱部の汚れ 熱がこもり冷やす部品が傷む
製氷機で傷みやすい3か所(配置は機種で異なります)

特に影響が大きいのは、水あかと放熱部の汚れです。水あかが給水の通り道に固まると、ポンプや給水弁に負担がかかります。放熱部にほこりや油がたまると、熱を逃がせずにコンプレッサー(冷やすための心臓部)が長く動き続け、早く傷みます。コンロやフライヤーの近くに置かれた製氷機ほど、寿命が短くなりやすいのはこのためです。

寿命が近いサイン

年数よりも頼りになるのは、製氷機そのものの様子です。次のような変化が重なってきたら、修理か買い替えかを考え始める時期です。

寿命が近いかもしれないサイン

  • 氷の量が以前より明らかに少ない
  • 氷が小さい・薄い・形がそろわない
  • 機械室の音が大きい・止まらない
  • 本体の下や周りに水がたまる
  • 同じ故障を何度もくり返す
  • エラー表示で止まることが増えた

氷が少ない、小さいという相談で伺うと、放熱部にほこりと油がたまって冷えが落ちていた、ということが当社ではよくあります。夏場に多い症状で、分解洗浄で戻るなら寿命ではありません。症状ごとの原因の調べ方は製氷機で氷ができない原因と製氷機から異音がする原因で解説しています。

修理か買い替えかの分かれ目

壊れたときに迷ったら、次の4つを並べて考えると判断がぶれにくくなります。

判断の材料 修理を考える 買い替えを考える
使用年数 まだ浅い 10年前後、またはそれ以上
修理の中身 洗浄・給水・排水など コンプレッサーや冷媒まわり
故障の回数 初めての故障 ここ1〜2年で続いている
部品 手に入る 古い機種で手に入らない

もう一つ見ておきたいのが、お店の氷の使用量です。開店時より席数やドリンクの注文が増えていて、もともと能力が足りていなかった、ということもあります。その場合は、直しても夏場には氷が足りなくなるため、能力の大きい機種への入れ替えを考えたほうが得なこともあります。製氷能力の決め方は製氷機の選び方にまとめています。修理代の内訳は製氷機の修理の値段をご覧ください。

買い替えで慌てないための準備

製氷機の買い替えで困るのは、止まってから決めなければならないことです。夏の繁忙期に止まると、能力や置き場所を比べる余裕がなく、すぐ入る機種で決めてしまいがちです。

止まってから決めると

  • 氷を買いに走る・提供を絞る
  • 在庫のある機種から選ぶしかない
  • 能力や置き場所を比べる時間がない

元気なうちに見ておくと

  • あと何年ほど様子を見られるか分かる
  • 予算と時期を前もって組める
  • 定休日に合わせて入れ替えられる

年数がたった製氷機は、止まる前に一度状態を見てもらうのがおすすめです。弱っている所が分かれば、修理で延ばすのか、入れ替えに備えるのかを落ち着いて決められます。

寿命を延ばすためにできること

手入れの差は、数年たつと氷の量にはっきり出ます。

内部の洗浄水あかが固まる前に洗浄する。氷の質も保てる
放熱部の掃除ほこり・油を取り、熱がこもらないようにする
定期点検氷の量の落ちや異音を、止まる前に見つける

自分でできる掃除と、業者に任せたほうがよい分解洗浄の違いは製氷機の掃除・洗浄の頻度と方法で解説しています。

当社の年間保守契約は、1台 年15,000円(税抜)で、定期点検と放熱フィンの洗浄が含まれます。保守の考え方は製氷機のメンテナンス契約は必要?、料金はサービス・料金をご覧ください。

製氷機の寿命や買い替えはご相談ください

豊翔メンテナンスサービスは、愛知県小牧市を拠点に、愛知・岐阜・三重の飲食店で製氷機の修理と保守を行っています。業界歴15年、メーカーを問わず業務用製氷機を見ています。

「この製氷機はあと何年もちそうか」「直すのと買い替えるのと、どちらがよいか」といったご相談をお受けしています。修理の費用は機器や状態で変わるため、状態を見たうえでお伝えします。買い替える場合は、主要メーカーの新品の製氷機もご用意できます(機器販売)。修理の内容は製氷機の修理をご覧ください。お電話・Webでのご相談は無料です。