閉店後の静かな厨房で、製氷機から聞き慣れない音がする。そう気づいて調べ始めた方も多いと思います。製氷機は動いている間、いろいろな音を出します。その中には心配のいらない音もあれば、部品の傷みを知らせる音もあります。

この記事では、まず正常な音と異常な音を分け、そのうえで音の種類ごとに原因と対処を整理します。

この記事のポイント

1氷が落ちる「ガラガラ」や水の流れる音は、製氷機の正常な音

2傾き・周りの物との接触による音は、置き直すだけで止まることがある

3「ギーギー」「カチカチが続く」「焦げ臭い」は部品の不調の疑い。早めに点検を

製氷機の異音は、まず「一定の間隔で鳴って、氷の量もいつもどおりか」を見ます。そうなら、氷が落ちる音や水の音など、製氷機がふだん出している音のことが多いです。前より大きい、こすれるような音が続く、カチカチと鳴るだけで動かない、という場合は、部品の不調を疑います。

正常な音と、気にしたほうがいい音

最初に、製氷機がふだん出している音を知っておくと見分けやすくなります。

心配いらない音

  • 氷が貯氷庫に落ちる「ガラガラ」
  • 給水・排水の「ジャー」「チョロチョロ」
  • 氷をはがす前後の「プシュー」「カチッ」
  • ファンが回る一定の「サー」

気にしたほうがいい音

  • 前より大きい・高い音になった
  • 「ギーギー」「キーキー」とこすれる音
  • 「カチカチ」が何度も続いて動かない
  • 「ガタガタ」と本体が揺れる

キューブアイスの製氷機は、氷ができると製氷部を温めて氷をはがし、貯氷庫に落とします。このとき弁が切り替わる音や、まとまった氷が落ちる音がします。驚くほど大きく聞こえても、一定の間隔で鳴っているなら正常な動きです。

よくある原因

音の種類から、原因の見当をつけられます。当てはまるものを探してみてください。

聞こえる音 考えられる原因
「ビリビリ」「ジー」と金属が震える 本体の傾き、パネルのねじの緩み、横の物や壁との接触
「カラカラ」「カタカタ」 ファンの羽根に何かが当たっている、ファンモーターの傷み
「ブーン」と低くうなる 給水弁やコンプレッサーの不調、給水が足りない
「ギーギー」「キーキー」 チップアイス・フレークアイスの機種で、氷を削り出す部分の傷みや水あか
「カチカチ」が続き、動き出さない コンプレッサーが起動できず、保護装置が働いている
「ガタガタ」と本体が揺れる 脚の高さのずれ、床の傾き、部品の固定の緩み

最初の2つは、置き方や周りの物で起きていることが多い音です。後ろの4つは、部品の傷みが関わることがあります。冷蔵庫の異音も似た考え方で見分けられるので、業務用冷蔵庫から異音がする原因もあわせてどうぞ。

今すぐできる確認

分解や、パネルを外しての作業はしないでください。外から見て触れる範囲だけ確かめます。

異音がしたときの確認

  • 本体の横や後ろに物が当たっていないか
  • 壁にぴったり付いていないか
  • 前から見て傾いていないか
  • 脚の下に物を挟んでいないか
  • 給水の元栓が開いているか
  • 氷ができているか、量は普段どおりか

周りの物との接触や傾きが原因なら、物をどかしたり、脚の高さを合わせたりすると音が止まることがあります。給水の元栓が閉まりかけていると、水が足りずに弁やポンプから音が出ることもあります。

音と一緒に、氷が少ない、できないといった変化があれば、業務用製氷機で氷ができないときの原因も確かめてください。

焦げ臭いにおいや煙が出ている場合は、すぐ使用を中止し、電源を切ってください。そのまま使い続けると、部品の焼き付きや火災につながるおそれがあります。

自分でできるのは、ここまで

業者を呼ぶべき目安

次のような場合は、内部の部品の点検が必要です。

  • 置き方を直しても、音が止まらない
  • 「ギーギー」「キーキー」とこすれる音が続く
  • 「カチカチ」と鳴るだけで、運転が始まらない
  • 音が日に日に大きくなっている
  • 異音と一緒に、氷の量が減った・水漏れがある
  • 焦げ臭い、ブレーカーが落ちる

こすれる音や起動できない音を放っておくと、軸受けやモーター、コンプレッサーの傷みが進み、急に止まることがあります。修理代は傷んだ部品と機器の状態で変わりますが、早めに見つけたほうが、交換する部品が少なく済むことが多いです。費用の考え方は製氷機の修理の値段、修理の内容は業務用製氷機の修理をご覧ください。

当てはまるものがあれば、お電話ください。

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予防のポイント

異音の多くは、ほこりや水あか、置き方のずれから始まります。日々の手入れと定期点検で、音が出る前に手を打てます。

毎日音と氷の量がいつもどおりか
月1回フィルターの掃除と周りの片づけ
定期点検ファン・水あか・冷却の状態を確認

水あかがたまる前の洗浄も、音の予防になります。洗浄の頻度は製氷機の掃除・洗浄の頻度と方法で紹介しています。当社の年間保守契約は1台 年15,000円(税抜)で、製氷機の定期点検をお引き受けしています。詳しくはサービス・料金をご覧ください。

よくある質問

Q. 夜中に「ガラガラ」と大きな音がして驚きました。故障ですか? A. 製氷機は閉店後も氷をつくり続けるため、夜の静かな時間に、氷が貯氷庫へ落ちる音がよく聞こえます。一定の間隔で鳴り、氷の量もいつもどおりなら、正常な動きと考えてよいでしょう。

Q. 製氷機の音がうるさいのは、置き場所のせいですか? A. 置き場所で響き方が変わることはあります。壁や棚、ほかの機器にぴったり付いていると、本体の振動が伝わって音が大きく聞こえます。少し離す、脚の高さをそろえて傾きをなくす、といった置き直しで静かになることがあります。製氷機は放熱のために周りのすき間が必要なので、離す幅は取扱説明書の設置の条件に合わせてください。

Q. 異音がしていますが、氷はできています。このまま使ってもいいですか? A. 置き直しで止まる音なら使い続けて問題ないことが多いです。こすれる音やうなる音が続く場合は、氷ができているうちに点検を頼むのがおすすめです。止まってからでは、営業中に氷が足りなくなり、修理まで氷を買って補うことになります。

Q. 取扱説明書が見当たらず、音が正常か分かりません。 A. 本体の銘板(ラベル)に書かれた型式が分かれば、当社で取扱説明書をご用意します(古い機種など、用意できない場合もあります)。お電話で音の様子をうかがうだけでも、急ぐべきかどうかの見当をお伝えできます。

Q. 修理代はどのくらいかかりますか? A. 原因と交換する部品で変わります。当社の単発の修理は、出張費 愛知県内6,000円〜と基本作業費6,000円〜(税抜)に部品代が加わります。