ケーキ屋さんの対面ケース、居酒屋のドリンクケース、寿司店のネタケース。ショーケースはお客様の目の前で商品を冷やす機器です。冷えが落ちれば、その日の商品を並べられません。ガラスが曇っても、売場の見栄えはすぐに悪くなります。

奥の冷蔵庫なら、少し冷えが弱くても中身を移してしのげます。ショーケースは売場そのものなので、止まると売上に直結します。だからこそ、壊れてから呼ぶより、点検で止まる前に手を打っておく価値が大きい機器です。

この記事のポイント

1ショーケースは外気・照明・お客様の出入りの影響を受け、冷蔵庫より負担がかかりやすい

2放熱部の掃除と吹き出し口の確認はお店で、冷えの状態・排水・曇り止めの点検は業者に任せると分担しやすい

3冷えのむら、曇り、水漏れは止まる前のサイン。早めにご相談を

保守契約そのものが必要かどうかの考え方は、厨房機器のメンテナンス契約は必要?で解説しています。ここでは冷蔵ショーケースに絞ってお話しします。

ショーケースが止まったときの困りごと

ショーケースが止まると、修理代のほかにも損が出ます。並べていた商品の行き場がなくなり、その日の売り方そのものを変えなければなりません。

壊れてから呼ぶと

  • 営業中に商品を下げ、売場が空く
  • 温度が上がった商品は売れなくなることも
  • 奥の冷蔵庫に入りきらず、置き場に困る
  • 部品待ちの間、売場を縮めて営業する

点検しておくと

  • 冷えの低下や放熱部の汚れに早く気づける
  • 部品の交換を定休日に予定できる
  • ガラスの曇りを抑え、見栄えを保ちやすい
  • 修理か買い替えかを落ち着いて決められる

止まったときの損失の考え方は、厨房機器が止まると損失はいくら?にまとめています。

ショーケースが傷みやすい理由

ショーケースは、厨房の奥の冷蔵庫とは置かれる環境がかなり違います。冷やす仕組みは同じでも、負担のかかり方が違います。

理由 何が起きるか
売場に置かれ、扉の開け閉めが多い 外の暖かい空気が入り、冷やす運転が長くなる
照明やガラス面がある 庫内に熱が入りやすく、ガラスに結露しやすい
放熱部が下の方にあることが多い 床のほこりを吸い込み、目詰まりしやすい
商品を見せるために詰めて並べる 冷気の吹き出し口・吸い込み口をふさぎやすい
結露や霜取りの水が出る 排水が詰まると、水が溜まる・あふれる

こうした負担は少しずつたまるので、止まる前に、冷えが弱くなる、曇る時間が長くなるといった変化が出ます。修理にうかがうと「夏の間ずっと冷えが弱かった」とお聞きすることもよくあります。

保守点検で見るところ

当社の点検では、ショーケースの次のような所を見ています。

放熱部(フィン)ほこりや油の目詰まりを洗浄し、冷えの力を保つ
冷えの状態表示と庫内の実際の温度、冷えのむら、運転の音
排水と曇り止め排水の詰まり、ガラスの曇り止めの働き
扉とパッキンすき間、閉まり具合、パッキンの傷み

放熱部が詰まると、熱を外へ逃がしにくくなり、冷やすための運転が長くなります。冷えが弱くなるだけでなく、部品にも負担がかかります。当社の年間保守契約には、定期点検とあわせて放熱フィンの洗浄が含まれています。

お店の手入れと、点検の分担

全部を業者に任せる必要はありません。毎日の確認と軽い掃除はお店で、分解が要る点検は業者で、と分けると手間も費用も抑えられます。

毎日温度の表示を確かめ、記録する
毎日吹き出し口・吸い込み口を商品でふさいでいないか見る
月1回放熱部の前のほこりを取る、パッキンを拭く
定期点検放熱フィンの洗浄、冷え・排水・曇り止めを業者が確認

放熱部の位置や外し方は機種で違うので、取扱説明書の手順に沿ってください。取扱説明書が見当たらない場合は、型式が分かれば当社でご用意します(古い機種など、ご用意できない場合もあります)。温度の記録のつけ方は業務用冷蔵庫は何度に設定する?で紹介しています。

早めに相談したいサイン

次の点検を待たずに見てもらったほうがよい変化もあります。ひとつでも当てはまれば、早めにご相談ください。

こんな変化は早めに相談を

  • 上の段と下の段で冷え方が違う
  • 設定を下げないと冷えなくなった
  • ガラスの曇りが取れにくくなった
  • ケースの下や床に水が溜まる
  • 運転の音が大きくなった、止まらない
  • 庫内の霜が増えた

症状ごとの原因は、業務用ショーケースが冷えない・ガラスが曇る原因と冷蔵ショーケースに水が溜まる原因でくわしく説明しています。

保守契約の費用の考え方

当社の年間保守契約は、1台 年15,000円(税抜)です。定期点検と放熱フィンの洗浄に加えて、契約している機器が故障したときの出張費と作業費も含みます(部品代は別途)。

契約がない場合の単発の修理は、出張費 愛知県内6,000円〜と基本作業費6,000円〜(税抜)に部品代が加わります。費用は機器や状態で変わります。年に2回業者を呼べば、出張費と基本作業費だけで24,000円〜(税抜、部品代別)です。ショーケースが止まった日に下げた商品の分も、損失として数えてみてください。比べ方は保守契約と都度修理はどっちが得?、料金の詳細はサービス・料金をご覧ください。

冷蔵ショーケースの保守点検は当社へご相談ください

豊翔メンテナンスサービスは、愛知県小牧市を拠点に、愛知・岐阜・三重の飲食店で厨房機器の保守と修理を行っています。業界歴15年、冷蔵ショーケースやネタケースのほか、冷蔵庫・冷凍庫、製氷機、食洗機も、メーカーを問わず見ています。

ショーケース1台だけの契約も、奥の冷蔵庫や製氷機とまとめての契約も承ります。機種と台数、いまの困りごとをうかがったうえで、必要な範囲をご提案します。お電話(070-9010-9519、平日9:00〜18:00)かお問い合わせフォームからご連絡ください。お電話・Webでのご相談は無料です。