「保守契約を勧められたけれど、実際には何をしてくれるのか分からない」。飲食店のオーナーさんから、よくいただく声です。保守契約は、中身が見えないと「払うだけで何もしてもらえないのでは」と感じやすいものです。

この記事のポイント

1保守契約の目的は、壊れる前に手を打って「止まらない厨房」をつくること

2点検は冷蔵庫・製氷機・食洗機など、止まると営業できない機器が中心

3契約前に対象機器・回数・故障時の対応・費用に含まれるものの4点を確認

そもそも契約が必要かどうか迷っている方は、先に厨房機器のメンテナンス契約は必要?もあわせてご覧ください。

保守契約の目的は「止まらない厨房」をつくること

保守契約の考え方はシンプルです。壊れてから呼ぶのではなく、壊れる前に手を打つこと。同じ冷蔵庫の不調でも、気づくタイミングで店の損得が大きく変わります。

壊れてから呼ぶと

  • 営業中に突然止まる
  • 庫内の食材を移せず廃棄に
  • 仕込みができずメニューを絞る・臨時休業
  • 部品待ちで数日止まることも

点検で先に気づくと

  • 冷えの弱り・異音の段階で発見
  • 定休日や営業の合間に修理を予定
  • 食材ロスや休業を避けやすい
  • 修理か買い替えかを落ち着いて選べる

保守契約で払うのは、この「止まらない状態」をつくるための費用だと考えると分かりやすくなります。

定期点検で見る主な機器

点検の中身は機器によって変わります。飲食店で止まると困る機器を中心に、まず全体像です。

冷蔵庫・冷凍庫温度・冷え方、放熱フィン、ドアパッキン、異音
製氷機製氷量、給排水、水あか・汚れ、放熱部
食洗機洗浄・すすぎ温度、ノズル、ポンプ、水漏れ
ガス機器・スチコン点火・炎の状態、立ち消え、エラー履歴

業務用冷蔵庫・冷凍庫・コールドテーブル

  • 庫内温度と設定温度のずれ、冷え方の確認
  • 放熱フィン(凝縮器)の汚れ・詰まりの確認と清掃
  • ドアパッキンの破れ・すき間の確認(ドアパッキンの劣化サイン)
  • ファンモーターやコンプレッサーの異音・振動
  • 霜のつき方、ドレン(排水)の流れ

製氷機

  • 製氷量や氷の形の確認
  • 給水・排水の状態、水漏れの有無
  • 内部の水あか・汚れの状態と洗浄の必要性
  • 放熱部(空冷式の場合)の汚れ

業務用食洗機

  • 洗浄・すすぎの温度、洗浄ノズルの詰まり
  • ポンプやヒーターの動き、異音
  • 給水・排水まわりの水漏れ
  • 洗剤・リンスの供給状態

ガス機器・スチコン

  • 点火や炎の状態、立ち消えの有無
  • エラー履歴や使い方のクセ

業務用エアコンは保守契約の対象外です。汚れによる効きの悪さ・においなどは、別に洗浄を承っています(業務用エアコンの洗浄)。

点検1回の流れ

点検は、見て終わりではありません。結果を「今すぐ直す所」と「様子を見てよい所」に分けて受け取るまでが1セットです。

聞き取り最近気になる症状を確認
点検・清掃機器ごとに項目を確認
その場で調整軽い不具合は対処
報告直す所・様子を見る所を共有

どこが弱ってきているかが分かると、修理や買い替えの予算も前もって組めます。故障の前ぶれについては厨房機器が壊れる前のサインにまとめています。

契約前に確認したい「範囲」のチェックポイント

保守契約は、業者や契約プランによって中身がかなり違います。後から「それは対象外です」とならないよう、次の点を確認しておくと安心です。

契約前の確認リスト

  • 対象になる機器はどれか
  • メーカー違いもまとめて見てもらえるか
  • 点検は年に何回・どの時期か
  • 繁忙期の前に点検が入るか
  • 故障時に優先して来てもらえるか
  • 連絡の受付時間と対応の目安
  • 費用に含まれるもの・別のもの
  • 点検の記録を残してもらえるか

1. 対象になる機器はどれか

店内のすべての機器なのか、冷蔵庫と製氷機だけなのか。機器ごとに対象を明記してもらいましょう。メーカーがばらばらでもまとめて見てもらえるかも大事なポイントです(複数メーカーの保守契約は1社にまとめられる?)。

2. 点検の回数と時期

年に何回来てくれるのか。夏前・年末の繁忙期前など、止まると痛い時期の前に点検が入るかも確認しておきたいところです。

3. 故障したときの対応

点検の合間に故障したとき、優先して駆けつけてもらえるのか。連絡の受付時間や、対応までの目安も聞いておきましょう。

4. 費用に含まれるもの・含まれないもの

点検費だけなのか、故障時の出張や作業も含むのか。部品代や大きな修理は別になることが多いので、どこまでが契約の中かをはっきりさせておくのが大切です。費用の考え方は保守契約の相場は?で解説しています。当社の料金はサービス・料金をご覧ください。

保守契約でも防げないこと

正直にお伝えすると、保守契約を結んでも故障がゼロになるわけではありません。部品の寿命による突然の故障や、落雷・停電などの外的な原因まで完全に防ぐことはできません。

それでも、故障の手前で気づける回数が増え、機器の状態を知っている業者がいるぶん故障時の判断も早くなります。「壊れたらその都度探して呼ぶ」よりも、営業への影響は小さくしやすくなります。

自店に合う保守の範囲を決めるコツ

すべての機器を手厚く見る必要はありません。次の3つに当てはまる機器から保守の対象にすると、費用を抑えながら「止まったら困る」リスクを下げられます。

営業に直結止まると営業できない機器
古い・酷使年式が古い・よく使う機器
季節に弱い夏場に弱りやすい冷蔵・製氷などの冷却系

保守契約の内容は当社へご相談ください

豊翔メンテナンスサービスは、愛知県小牧市を拠点に、愛知・岐阜・三重の飲食店の厨房機器を保守・修理しています。業界歴15年、メーカーを問わず冷蔵庫・製氷機・食洗機・ガス機器などを見ています。業務用エアコンは洗浄のみ承っています。

「うちの店ならどの機器を対象にすべき?」「今の保守契約の範囲が妥当か見てほしい」といったご相談も歓迎です。機器の数や年式をうかがったうえで、必要な範囲だけをご提案します。お電話・Webでのご相談は無料です。料金の目安はサービス・料金をご覧ください。