業務用冷蔵庫は、開業時にそろえる厨房機器の中でも、いちばん長く・毎日休まず働く機器です。だからこそ、カタログの容量だけで選ぶと「置いたら扉が開ききらない」「電源が合わない」「夏場に冷えが弱い」といった失敗が起きやすくなります。

ここでは、飲食店の開業で業務用冷蔵庫を選ぶときに、買う前に確認しておきたいポイントを順番に整理します。

この記事のポイント

1まず形(タテ型・台下・ショーケース)を、厨房の動線と作業台の使い方で決める

2容量は仕込みの量と食材の回転から。冷蔵と冷凍の割合も業態で変わる

3買う前に電源・放熱スペース・搬入経路を必ず確認する

まずは形を選ぶ:主な3タイプ

業務用冷蔵庫は、置き方と使い方で大きく3つに分かれます。

タテ型冷蔵庫・冷凍庫容量が大きく、仕込み品や在庫の保管向き
コールドテーブル(台下)上が作業台。調理の手元に食材を置ける
冷蔵ショーケースドリンクやケーキなど、見せて取り出す用途
タイプ 向いている使い方 気をつけたい点
タテ型 食材のストック、仕込み品の保管 設置面積は小さいが高さがある。扉の開く向きと幅を確認
コールドテーブル 調理台の下で、よく使う食材を手元に 容量はタテ型より小さめ。上に熱い機器を置かない
ショーケース ドリンク・デザートを見せる、客席側から取る 扉の開け閉めが多く、置き場所の温度の影響を受けやすい

多くのお店では、タテ型でストック、コールドテーブルで手元という組み合わせにします。厨房の動線については飲食店の厨房レイアウトの基本も参考にしてください。

容量と冷蔵・冷凍の割合を決める

容量は「大きければ安心」ではありません。大きすぎると電気代と場所のムダになり、詰め込みすぎると冷気が回らず冷えが悪くなります。

容量を決めるときに考えること

  • 1日に仕込む量と、何日分を置いておくか
  • 仕入れの回数(毎日か、週に数回か)
  • 冷凍で保管する食材の量
  • ドリンク・氷以外に冷やすもの
  • 繁忙期にどこまで増えるか
  • 将来メニューを増やす予定があるか

冷蔵と冷凍の割合は業態で大きく変わります。冷凍食材を多く使うお店、生鮮を毎日仕入れて使い切るお店では、必要な冷凍の容量がまったく違います。業態ごとにそろえる機器の目安は飲食店の開業に必要な厨房機器リストにまとめています。

買う前に必ず確認したい3つのこと

1. 電源(100V・200V)

業務用冷蔵庫の多くは家庭と同じ100Vで使えますが、大きなタイプや冷やす力の強い機種には、200V(単相・三相)の電源が必要なものがあります。カタログの電源の欄を見て、お店に合う電源があるかを確認しましょう。電源がない場合は電気工事が必要になります。

2. 放熱のスペース

冷蔵庫は、庫内の熱を外に逃がして冷やしています。壁や他の機器にぴったり付けて置くと、熱がこもって冷えが悪くなり、故障の原因にもなります。

壁 冷蔵庫 すき間 上も空ける 熱を逃がす コンロ・フライヤー (熱い機器の隣は避ける)
必要なすき間の寸法は機種ごとに違うので、取扱説明書や据付説明書で確認します

コンロやフライヤーなど熱を出す機器のすぐ隣も避けたい場所です。夏場の冷えの弱りや故障の多くは、置き場所の熱が原因になっています(業務用冷蔵庫が冷えない原因は?)。

3. 搬入経路と扉の向き

意外と多いのが、「入口や通路を通らない」「置いてみたら扉が壁に当たって開ききらない」という失敗です。

入口・通路の幅本体の幅と奥行きで通るか
階段・エレベーター高さと曲がり角も確認
扉の開く向き右開き・左開きと開く幅

長く使うための選び方

最後に、毎日使い続ける機器だからこそ見ておきたい点です。掃除しやすい放熱フィンの位置か、部品の手配や修理を頼める先があるかは、開業後の安心に直結します。新品はメーカー保証がつきますが、保証が切れたあとの点検や修理をどこに頼むかも、選ぶ段階で決めておくと慌てずに済みます。

業務用冷蔵庫の選定・購入は当社へご相談ください

豊翔メンテナンスサービスは、愛知・岐阜・三重で飲食店の開業をお手伝いしています。ホシザキ・パナソニック・大和冷機・フクシマガリレイなど主要メーカーの新品を扱っており、メーカーをまたいで比べてご提案できます。設置の際に電気・給排水の接続工事が必要な場合も、提携業者と連携してまとめて手配します。

「この広さなら何リットル?」「タテ型と台下、どう組み合わせる?」といった段階からご相談ください。お電話・Webでのご相談は無料です。機器販売のご案内/開業支援の詳細はこちら。