厨房の掃除は、毎日やっているつもりでも、手が届きにくい場所ほど後回しになります。冷蔵庫の放熱フィン、製氷機のエアフィルター、グリストラップの底。どれも見えないところで汚れがたまり、気づいたときには冷えない、氷が減った、においがする、という形で表に出てきます。

修理の現場で見ていると、壊れやすい店と長持ちする店の差は、掃除の上手さより「いつ、だれが、どこを」決まっているかどうかにあります。この記事では、機器ごとの清掃の間隔を一覧にし、毎日・毎週・毎月の作業に分けて紹介します。

この記事のポイント

1清掃は毎日・毎週・毎月に分け、作業を店のリズムに組み込む

2放熱フィンやフィルターなど見えない場所ほど、日を決めて掃除する

3分解が必要な洗浄や内部の点検は、プロに任せる

機器別の清掃スケジュール一覧

まず全体の目安です。頻度は一般的なもので、揚げ物や炒め物が多い店、夏場は短めにしてください。取扱説明書に手入れの間隔が書いてあれば、そちらを優先します。説明書が手元にないときは、型式が分かれば当社でご用意します(古い機種など、ご用意できない場合もあります)。

機器 毎日 毎週 毎月
冷蔵庫・冷凍庫 扉まわりと庫内のこぼれを拭く ドアパッキンの汚れを拭き、破れを見る 放熱フィンのほこりを取る
製氷機 スコップとスコップ置きを洗う 貯氷庫の内側と扉のパッキン エアフィルター(2週間〜1か月に1回程度)
食洗機 お湯を抜き、残菜受けを洗い、扉を開けて乾かす 洗浄ノズルの穴の詰まりを見る 庫内を少し手間をかけて洗う
ガスコンロ 汁受けと吹きこぼれを拭く バーナーの炎口の詰まりを見る −
グリストラップ バスケットの残菜を捨てる 浮いた油をすくう(数日〜週1回程度) 底の汚泥を取る
業務用エアコン − − フィルターのほこりを落とす(2週間に1回程度)

毎日の清掃(閉店後)

毎日の清掃は、閉店作業の流れに入れてしまうのがいちばん続きます。順番を決めておくと、片付けの時間もそれほど延びません。

ガス機器冷めてから汁受けと吹きこぼれを拭く
食洗機お湯を抜き、残菜受けを洗う
製氷機スコップを洗って乾かす
グリストラップバスケットの残菜を捨てる
冷蔵庫こぼれを拭き、扉の閉まりを見る

ガス機器を先にするのは、冷めるまで時間がかかるからです。熱いうちに拭くとやけどのもとになるので、ほかの片付けをしているあいだに冷ましておきます。煮こぼれは、その日のうちに拭けば固まる前に落ちます。翌日に持ち越すと焦げつき、バーナーの穴をふさぐ原因になります(ガスコンロの目詰まり掃除)。

食洗機は、タンクのお湯を抜いたあと扉を少し開けて乾かします。閉め切ると、湿気がこもってにおいの原因になります。

毎週の清掃

週に1回は、毎日の掃除では触らない場所を見ます。定休日の前日など、曜日を決めてしまうと忘れません。

毎週の清掃

  • 冷蔵庫のドアパッキンを拭き、破れやすき間がないか見る
  • 製氷機の貯氷庫の内側と、扉のパッキンを洗う
  • 食洗機の洗浄ノズルの穴が詰まっていないか見る
  • ガスコンロの炎口を見て、炎が欠けていないか確かめる
  • グリストラップに浮いた油をすくう
  • 機器の下と裏の床のごみを取る

ドアパッキンは、汚れたまま放っておくと硬くなり、すき間から冷気が逃げます。傷み方の見分け方はドアパッキンの劣化サインと交換の目安で写真つきで説明しています。

毎月の清掃

月に1回の清掃は、いちばん後回しにされやすいところです。ここをやるかどうかで、機器への負担がはっきり変わります。

冷蔵庫の放熱フィンは、ほこりや油がつくと熱を逃がせなくなり、冷えが落ちて電気代も上がります。掃除の前には必ず電源を切ってください。やり方は放熱フィン掃除のやり方で紹介しています。

製氷機は、空冷式ならエアフィルターを2週間〜1か月に1回程度洗います。貯氷庫やスコップを含めた手入れの全体は製氷機の掃除・洗浄の頻度と方法をご覧ください。

グリストラップの底にたまる汚泥は、月1回程度を目安に取り除きます。放っておくと悪臭や詰まりにつながります(グリストラップの清掃頻度・やり方)。

お店でやる清掃とプロに任せる洗浄

お店で毎日の清掃をしていても、手の届かない場所は残ります。どこまでを自分たちでやり、どこからを任せるか、分けて考えると無理がありません。

お店でやる清掃

  • 表面の汚れ、こぼれ、残菜の片付け
  • パッキン、スコップ、汁受けの手入れ
  • 放熱フィンやフィルターのほこり取り
  • 取扱説明書に書かれている範囲の手入れ

プロに任せる洗浄・点検

  • 製氷機の製氷部の水あか除去(年に1回以上)
  • 給排水の経路や冷却部品の点検
  • 食洗機のポンプやヒーターの状態の確認
  • エアコン内部の分解洗浄

説明書にない分解は、部品を傷めたり、水漏れや感電につながったりするのでやめてください。エアコン内部の汚れは、当社の業務用エアコンの洗浄で承っています。

清掃を続けるための決め方

スケジュールを作っても、担当が決まっていないと続きません。うまく回っている店は、たいてい次の2つを決めています。

  1. 曜日と担当:「毎週火曜の閉店後は、パッキンと炎口をAさん」のように、名前まで決める
  2. 済んだ印:清掃表を冷蔵庫の横に貼り、終わったら日付と名前を書く

清掃表は、日常点検のチェック表と一緒にしておくと手間が増えません。開店前・閉店後に見る項目は厨房機器の日常点検チェックリストにまとめています。

清掃で手が届かないところは当社へ

毎日の清掃をしていても、冷却の部品の弱りや給排水の汚れは、カバーを外さないと分かりません。豊翔メンテナンスサービスは、愛知県小牧市を拠点に、愛知・岐阜・三重の飲食店の冷蔵庫・製氷機・食洗機・ガス機器などを、メーカーを問わず保守・修理しています。年間保守契約(1台 年15,000円・税抜)では、定期点検でこうした内部の状態を確かめます。

「うちの店ならどの間隔で掃除すればいいか」「この汚れは自分で落としてよいか」といったご相談も歓迎です。お電話・Webでのご相談は無料です。料金はサービス・料金をご覧ください。