夏場の厨房は、室温が外より高くなることも珍しくありません。コンロやフライヤー、ゆで麺機が一日中動いていれば、冬でも機器のまわりは熱がこもります。
暑さで参るのは、働く人だけではありません。厨房機器も同じです。とくに冷蔵庫・冷凍庫・製氷機のように「熱を外へ捨てて冷やす」機器は、まわりが暑いほど苦しくなります。修理に伺うと、故障の背景に厨房の暑さや置き場所があることがよくあります。
この記事のポイント
1冷やす機器は、まわりが暑いほど熱を捨てにくくなり、長く動き続ける
2加熱機器のすぐ横や、壁にぴったり付けた置き方は負担が大きい
3放熱フィンの掃除と換気、暑くなる前の点検で止まるリスクを下げられる
暑いと冷やす機器が壊れやすくなる理由
業務用冷蔵庫や製氷機は、庫内の熱を集め、本体の放熱部(放熱フィンの付いた凝縮器)から外へ捨てています。捨てる先は、厨房の空気です。
厨房の空気がすでに熱いと、熱をうまく捨てられません。冷蔵庫は設定温度まで冷やそうとして、コンプレッサーを長い時間動かし続けます。その結果、次のようなことが起こりやすくなります。
動く時間が長いほど、コンプレッサーやファンのモーターは消耗します。真夏の忙しい時期に冷蔵庫が止まりやすいのは、このためです。取扱説明書には、使える周囲の温度の範囲が書かれていることが多いので、一度確かめておくと安心です。手元にない場合は、型式が分かれば当社でご用意します(古い機種など、ご用意できない場合もあります)。
機器ごとに出やすい影響
暑さの影響は、機器によって出方が違います。
製氷機は、周りの温度や給水の温度が高いと氷ができるまでに時間がかかり、1日にできる量が減ります。夏に「氷が足りない」と感じたら、故障だけでなく暑さも疑ってみてください。原因の見分け方は業務用製氷機で氷ができないときの原因にまとめています。
置き場所による負担の違い
狭い厨房では、冷蔵庫の隣にフライヤーやコンロが並ぶことがよくあります。加熱機器の熱が冷蔵庫の放熱部に直接当たると、まわりの空気よりさらに熱い風を吸うことになります。
負担が大きい置き方
- フライヤーやコンロのすぐ横に冷蔵庫
- 本体の背面や横が壁にぴったり
- 放熱部の前に段ボールや食材の箱
- 製氷機の上に物を置いている
負担を減らす置き方
- 加熱機器との間に調理台などをはさむ
- 取扱説明書どおりのすき間をあける
- 放熱部の前は物を置かず空けておく
- 換気扇の近くに熱がたまらないようにする
これから厨房を作る、機器を入れ替えるという場合は、配置の段階で熱の出る機器と冷やす機器を離しておくのがいちばん効きます。配置の考え方は厨房レイアウトの基本で紹介しています。
今日からできる対策
大がかりな工事をしなくても、次のことで機器の負担は軽くできます。
今日からできること
- 放熱部のほこりを取る(電源を切ってから)
- 放熱部の前の物をどける
- 営業中は換気扇を回し続ける
- 冷蔵庫の扉の開けっぱなしを減らす
- 庫内の詰め込みすぎをやめる
- 温度表示を毎日見る
放熱フィンの掃除は、乾いたブラシと掃除機で、フィンの向きに沿ってほこりを取ります。水をかけるのは故障の原因になるので避けてください。手順は業務用冷蔵庫のフィン掃除のやり方で詳しく説明しています。換気は、排気だけでなく外の空気が入る道があってはじめて効きます。勝手口や給気口をふさいでいないかも見てください。
暑さで冷蔵庫が長く動くと、電気代にもはっきり出ます。電気の面からの見直しは厨房機器の電気代を下げる方法にまとめています。
暑くなる前の点検と費用の考え方
油で固まったフィンの汚れや、弱り始めたファン・コンプレッサーは、お店の掃除では分かりません。夏の繁忙期に冷蔵庫が止まると、修理代に加えて、中の食材の廃棄や、メニューを絞っての営業という損も出ます。
| 壊れてから呼ぶ | 暑くなる前に点検 | |
|---|---|---|
| タイミング | 忙しい時期に突然 | お店の都合に合わせて |
| 食材 | 移し替え・廃棄が出やすい | 計画的に準備できる |
| 費用 | 出張費・作業費・部品代がその都度 | 保守契約なら年額で見通せる |
当社の年間保守契約は1台 年15,000円(税抜)で、定期点検と放熱フィンの洗浄を行い、故障したときの出張費・作業費もかかりません(部品代は別)。契約の中身は保守契約で何をしてくれる?、夏に多いトラブルは夏の厨房トラブル対策もご覧ください。
暑い厨房の機器の点検は当社へ
豊翔メンテナンスサービスは、愛知県小牧市を拠点に、愛知・岐阜・三重の飲食店で業務用冷蔵庫・冷凍庫・製氷機・食洗機・ガス機器の点検と修理を行っています。業界歴15年、メーカーを問わず対応します。
「夏になると冷蔵庫の冷えが弱い」「フライヤーの横の冷蔵庫が心配」といった段階でのご相談も承ります。費用は機器や状態で変わります。料金はサービス・料金をご覧ください。お電話・Webでのご相談は無料です。


