1店舗目のときは、オーナーさんが自分で冷蔵庫の調子を見て、知り合いの業者に電話すれば済んでいました。2店舗目、3店舗目と増えると、そうはいきません。製氷機が止まったとき、A店の店長は前のオーナーが使っていた業者に、B店の店長はネットで見つけた業者に電話する。店舗が増えた会社では、こうした状態は珍しくありません。

店ごとに対応がバラバラでも、目の前の故障はいちおう直ります。困るのは、本部から見て「どの店の、どの機器に、いくら使ったのか」が分からなくなることです。

この記事のポイント

1店ごとに業者が違うと、修理の履歴と費用が本部から見えなくなる

2窓口を1社にまとめ、全店の機器を1冊の台帳で管理すると判断が早くなる

3まずは止まると営業できない機器から、全店そろえて点検を始める

店ごとに業者がバラバラなときに起きること

店長が自分の判断で業者を呼ぶこと自体は、悪いことではありません。目の前の故障にはすぐ動けます。ただ、店舗が増えると、次のようなことが起き始めます。

こんな状態になっていませんか

  • どの店に何年製の冷蔵庫があるか、本部で答えられない
  • 同じ症状の修理を、店ごとに別の業者に頼んでいる
  • 修理の請求書が各店に届き、合計額を誰も把握していない
  • 店長が替わると、どこに電話すればいいか分からなくなる
  • 点検をしている店と、壊れるまで放置の店が混在している
  • 買い替えの予算を、壊れてから慌てて組んでいる

いちばん痛いのは最後の項目です。同じ年に開けた2店舗なら、冷蔵庫も製氷機も同じころに寿命が来ます。台帳がないと、それが予想できません。

1店舗のときとの違い

1店舗なら、オーナーさん本人が機器の状態を覚えていられます。複数店舗になると、機器の情報が店長の頭の中に分かれて入ってしまいます。店長が辞めれば、その情報も一緒に消えます。

店ごとにバラバラ

  • 連絡先は店長ごとに違う
  • 修理の記録は各店の書類の中
  • 点検するかどうかは店長しだい
  • 費用は月末の請求書で初めて分かる

窓口を一本化

  • どの店も同じ番号に電話する
  • 全店の修理記録が1か所にたまる
  • 全店を同じ基準で点検する
  • 機器ごとの費用を本部で比べられる

メーカーごとの契約を1社にまとめる話は複数メーカーの保守契約は1社にまとめられる?で書きました。複数店舗の場合は、それに「店をまたいで」という軸が加わります。

窓口を一本化したときの情報の流れ

窓口をまとめると、店長は「どこに電話するか」を迷わなくなります。業者側は対応した記録を台帳に残し、本部は台帳を見るだけで全店の状態をつかめます。

A店 B店 C店 保守の窓口 点検・修理 機器台帳 全店の記録 本部が確認 店長は同じ番号に電話
店長は窓口に電話するだけ。記録は台帳にたまり、本部はそれを見て判断します。

機器台帳に載せておきたい項目

台帳といっても、表計算ソフト1枚で十分です。最初から完璧を目指す必要はありません。店名、機器名、メーカー、製造年の4列が埋まるだけでも、買い替えの時期がかなり読めるようになります。

項目 例 何に役立つか
店舗名・設置場所 B店・洗い場 電話で場所の説明がいらない
機器名・メーカー・型式 製氷機・型式 部品の手配が早くなる
製造年・導入年 製造から何年か 買い替え時期の目安
修理・点検の履歴 日付と内容 同じ故障の繰り返しに気づける
修理にかかった費用 1回ごとの金額 直すか買い替えるかの判断材料

修理と買い替えの分かれ目は修理か買い替えかの目安で詳しく扱っています。台帳に費用がたまっていると、この判断が数字でできるようになります。

一本化を進める順番

全店・全機器を一度に切り替える必要はありません。止まると営業できない機器から始めて、少しずつ広げるほうが、現場の負担も費用も小さく済みます。

全店の機器を書き出す店名・機器名・製造年だけでよい
優先する機器を決める冷蔵庫・製氷機・食洗機など
全店そろえて点検同じ基準で状態を確かめる
台帳で予算を組む来年どこを直すか決める

店長への伝え方も大事です。「本部が管理を強める」と受け取られると、小さな不調を報告しなくなる店も出てきます。「困ったらこの番号に電話するだけでいい」と、店長の手間が減る話として伝えたほうがうまくいきます。

壊れてから呼ぶ場合との損得

複数店舗の会社でよくあるのが、「1台あたりの修理費は大きくないから、壊れたら呼べばいい」という考え方です。ただ、店舗が多いほど、どこかの店で何かが止まる回数は増えます。冷蔵庫が営業中に止まれば、食材を捨て、メニューを絞り、ときには臨時休業になります。その損失は修理代とは別にかかります(くわしくは厨房機器の故障で失うもの)。

定期点検冷えの弱りや異音の段階で見つけ、定休日に直す
故障時の対応機器の状態を知っている業者が動くので、判断が早い
全店の見える化どの店に予算を回すべきか、本部で決められる

当社の年間保守契約は、1台あたり年15,000円(税抜)です。店舗数や台数が多い場合も、どの機器を対象にするかを一緒に決められます。単発の修理費用は機器や状態で変わります。料金の詳細はサービス・料金をご覧ください。

複数店舗の厨房機器管理は当社へご相談ください

豊翔メンテナンスサービスは、愛知県小牧市を拠点に、愛知・岐阜・三重の飲食店の厨房機器を保守・修理しています。業界歴15年、メーカーを問わず冷蔵庫・製氷機・食洗機・ガス機器を見ています。業務用エアコンは洗浄のみ承っています。名古屋市内と岐阜の郊外に店舗がある、というように県をまたいでいても、同じ窓口で対応できます。

「全店の機器を書き出すところから手伝ってほしい」「まずは1店舗だけ試したい」といったご相談も歓迎です。お電話・Webでのご相談は無料です。保守契約で何を見るかは保守契約の点検内容にまとめています。