開業したばかりのお店では、厨房機器のメンテナンスはつい後回しになります。機器は新品か、入れ替えたばかり。メーカー保証もついている。毎日の営業と仕込みで手いっぱいで、点検のことまで考える余裕はない。そう感じている方は多いと思います。

それでも、保守の段取りは開業から早いうちに決めておくのがおすすめです。新しい機器でも、汚れや設置環境の影響は初日から積み重なっていきます。そして保証が切れたとき、頼み先が決まっていないお店ほど、最初の故障で慌てることになります。

この記事のポイント

1新品でも、放熱部の汚れや水あかは開業直後からたまりはじめる

2保守を考えはじめるのは、メーカー保証が切れる前がちょうどよい

3まずは止まると営業できない機器から。1台から始められる

保守契約そのものの考え方は厨房機器のメンテナンス契約は必要?で整理しています。この記事では「いつ始めるか」に絞ってお話しします。

開業直後の厨房で起きていること

新品の機器は、たしかに故障しにくい状態です。ただ、故障しにくいことと、手入れがいらないことは別の話です。

放熱フィンの汚れ冷蔵庫・製氷機の放熱部に油やほこりがたまり、冷えが弱くなる
製氷機の水あか水道水の成分が少しずつ付き、氷の量や形に影響する
食洗機の詰まりノズルやフィルターに汚れが残ると、洗い上がりが落ちる

とくに厨房は、油煙と熱と湿気が多い場所です。家庭用の感覚で「新しいから数年は大丈夫」と考えると、思ったより早く冷えの弱りや水漏れが出ることがあります。どれも、すぐに止まる故障ではありません。気づかないまま負担がたまり、ある日の営業中に止まる。開業後の故障は、たいていこの順番で起きます。

開業後1年目・2〜3年目・その先

開業してからの年数ごとに、機器のまわりで起きやすいことをまとめると次のようになります。年数はあくまで目安で、使い方や設置場所、機種によって変わります。

時期 機器の状態 やっておきたいこと
開業〜1年目 新品・保証期間中のことが多い 日々の清掃の習慣づけ、気になる症状の記録
保証が切れるころ 汚れや消耗が出はじめる 保証が切れる前に状態を見てもらう、点検の担い手を決める
2〜3年目 繁忙期に冷えの弱りなどが出やすい 夏前・年末前の点検、消耗部品の交換時期の把握
その先 部品の寿命による故障が増える 修理か買い替えかを計画的に判断する

ここで見てほしいのは2行目です。保証期間中は、何かあればメーカーに連絡すれば済みます。保証が切れたとたん、その頼み先がなくなります。保証の範囲や期間はメーカーや機種で違うので、まず手元の保証書で、機器ごとの期限を確かめてください。保証が切れた後の選択肢はメーカー保証が切れた厨房機器、その後の修理と点検はどうする?にまとめています。

保守契約の始めどき

当社がおすすめしているのは、メーカー保証が切れる少し前に保守を始めることです。

開業保証期間がスタート
保証書を確認機器ごとの期限を把握
保証が切れる前状態を見てもらう
保守を開始点検の担い手が決まる
定期点検夏前・年末前に

保証が切れる前に一度状態を見ておけば、保証の対象になる不具合をその期間のうちに見つけられることがあります。保守の担い手が決まっていれば、保証から保守へ空白なく移れます。

もちろん、保証が切れた後からでも遅くはありません。ただ、最初の故障が起きてから業者を探しはじめると、その日の営業は止まったままになりがちです。

壊れてから呼ぶ場合と比べると

開業して間もないお店ほど、故障1回の重みは大きくなります。常連のお客様がまだ少ない時期の臨時休業や、メニューの品切れは、お店の評判に響きやすいからです。

壊れてから呼ぶと

  • 営業中に止まり、食材を移せず廃棄に
  • 業者探しから始めて、来るまで待つ
  • 臨時休業やメニューの品切れ
  • 出張費と作業費が故障のたびにかかる

点検で先に手を打つと

  • 冷えの弱りや異音の段階で見つかる
  • 修理を定休日などに予定できる
  • 機器の状態を知る業者がすぐ動ける
  • 修理か買い替えかを落ち着いて選べる

当社の場合、単発の修理は出張費が愛知県内6,000円〜、基本作業費が6,000円〜、部品代は別途です(すべて税抜)。年間保守契約は1台 年15,000円(税抜)です。実際の修理費用は機器や状態で変わるので一概には比べられませんが、故障1回の出費と、止まったときの売上や食材のロスを足して考えると、判断しやすくなります。詳しくはサービス・料金をご覧ください。年間コストの比べ方は保守契約と「壊れたら都度修理」はどっちが得?でも解説しています。

どの機器から始めるか

開業したばかりで、全部の機器に保守をかけるのは負担が大きいはずです。最初は、止まったときに営業できなくなる機器に絞って始めるのが現実的です。

最初に保守をかけたい機器の目安

  • 止まると仕込みができない冷蔵庫・冷凍庫
  • ドリンクや料理に欠かせない製氷機
  • 洗い物が回らなくなる食洗機
  • その店の看板メニューを作る機器
  • 居抜きで引き継いだ古い機器

居抜き物件で開業したお店は、機器が新品ではないぶん、保守を考える時期は早めになります。前のお店で何年使われていたかを確かめ、古いものから優先してください。個人経営のお店の始め方は個人経営の飲食店こそ保守契約をも参考になります。

開業後のメンテナンスは当社へご相談ください

豊翔メンテナンスサービスは、愛知県小牧市を拠点に、愛知・岐阜・三重の飲食店の厨房機器を保守・修理しています。業界歴15年、メーカーを問わず、冷蔵庫・製氷機・食洗機・ガス機器などを見ています。業務用エアコンは洗浄のみ承っています。

「開業して半年、保証の期限がそろそろ気になってきた」「まず冷蔵庫と製氷機だけ見てほしい」といった段階からご相談いただけます。保守契約は1台から承ります。お電話・Webでのご相談は無料です。料金はサービス・料金をご覧ください。