業務用の厨房機器は、家庭用よりずっと長い時間、休みなく動いています。冷蔵庫や製氷機は24時間止まりませんし、食洗機や加熱機器も営業時間中はほぼ動きっぱなしです。

同じ機種を同じ年に入れても、長く大きな故障なく使える店もあれば、数年で修理が続く店もあります。現場で両方を見てきた私たちの実感では、差をつけているのは機器の当たり外れより、毎日の使い方と、汚れや劣化に気づくタイミングです。

この記事のポイント

1寿命を縮める主な原因は熱がこもること・汚れ・部品の劣化の放置

2フィルター清掃や詰め込みすぎの防止など、お店でできる手入れで負担は減らせる

3部品の摩耗やガス漏れなど目に見えない所は、定期点検で早めに見つける

厨房機器の寿命を縮める主な原因

故障の現場でよく出会う原因を、機器の種類ごとにまとめました。共通しているのは、機器に余計な負担をかけた状態が何か月も続いていることです。

放熱部の汚れ冷蔵庫・製氷機のフィンにほこりや油がつき、熱を逃がせなくなる
詰め込み・開けっぱなし冷気の通り道がふさがり、コンプレッサーが休めない
水あか・スケール製氷機や食洗機の内部にたまり、水の流れや温度が乱れる
フィルターの目詰まりエアコンが無理な運転を続け、効きも電気代も悪くなる
熱源のそば・狭い設置コンロやフライヤーの熱を冷却機器が吸い込む

厨房は、油を含んだ湯気と熱がこもりやすい場所です。冷蔵庫の放熱フィンが油ぼこりで目詰まりすると、冷やすための熱を外へ逃がせず、コンプレッサーが長い時間動き続けます。冷えが弱いと感じたときの確認は業務用冷蔵庫が冷えない原因にまとめています。

お店でできる毎日・毎週の手入れ

特別な道具がなくても、機器の負担を減らす手入れはできます。全部を毎日やる必要はありません。下の表を目安に、店の営業リズムに合わせて担当を決めておくと続きやすくなります。

頻度 機器 お店でできること
毎日 冷蔵庫・冷凍庫 扉がきちんと閉まっているか、庫内温度の表示を見る
毎日 食洗機 残さいフィルターのごみを取る、営業後に庫内を洗う
毎日 ガス機器 吹きこぼれを拭き、バーナーの穴をふさがない
週1回程度 冷蔵庫 ドアパッキンの汚れを拭き、破れがないか見る
2週間に1回程度 業務用エアコン フィルターのほこりを落とす(機種の説明書に従う)
月1回程度 冷蔵庫・製氷機 放熱部の前をふさぐ物をどけ、表面のほこりを取る

頻度はあくまで目安で、油の多い業態や夏場は短くしたほうが安全です。作業の前には電源を切り、説明書にない分解はしないでください。ドアパッキンの傷み方はドアパッキンの劣化サインで写真つきの説明をしています。

使い方の面では、冷蔵庫に熱い鍋をそのまま入れない、庫内に詰め込みすぎない、壁や熱源から少し離して置く。この3つだけでも、冷却機器の負担はかなり変わります。

プロの点検でしか見つけにくいこと

日々の手入れで防げるのは、目に見える汚れまでです。機器の中では、部品が少しずつすり減ったり、冷媒ガスがわずかに漏れたりしていて、症状として出るころには修理が大がかりになっていることがあります。

お店で気づける

  • フィルターやフィンの表面の汚れ
  • 扉の閉まりの悪さ・パッキンの破れ
  • いつもと違う音やにおい
  • 温度表示の上がり下がり

点検で見つけやすい

  • 冷媒ガスの不足や漏れの兆し
  • ファンモーター・ポンプの摩耗
  • 電気部品の劣化や接点の焼け
  • 奥の熱交換器・配管の汚れ

点検の価値は、壊れる前に部品を替えられることにあります。たとえば冷蔵庫のファンモーターが異音を出し始めた段階で交換すれば、定休日に作業を組めます。完全に止まってからだと、営業中に庫内の食材を移す場所を探すところから始まり、食材のロスや臨時休業につながることもあります。前ぶれの例は厨房機器が壊れる前のサインで紹介しています。

長持ちさせる流れ

手入れと点検を組み合わせると、次のような流れになります。

毎日の確認温度・扉・音を見る
定期の清掃フィルター・フィン・パッキン
プロの点検部品・冷媒・電気を確認
早めの修理定休日に計画して直す
更新の計画買い替えを予算に組む

最後の更新の計画も、長持ちの一部です。どんなに手入れをしても、機器はいつか寿命を迎えます。点検の記録が残っていれば、修理を続けるか買い替えるかを、壊れた当日に慌てて決めずに済みます。判断の考え方は修理と買い替え、どっちが得?をご覧ください。

点検を早めに頼みたいサイン

  • 以前より冷えるまでに時間がかかる
  • コンプレッサーが止まらず動き続ける
  • 製氷機の氷の量が減った
  • 食洗機のすすぎ温度が上がりにくい
  • 本体や床に水が漏れている
  • 電気代が理由なく上がった

定期点検の費用の考え方

当社の年間保守契約は、1台につき年15,000円(税抜)です。保守契約がない場合の単発修理は、出張費が愛知県内6,000円〜、基本作業費6,000円〜に部品代が別にかかります(すべて税抜)。実際の修理費は機器や状態で変わります。

どちらが得かは、機器の台数や年式、止まったときの損失の大きさで変わります。冷蔵・冷凍・製氷のように、止まるとその日の営業や食材に響く機器から点検の対象にするのが、費用を抑えるやり方です。詳しくはサービス・料金と、保守契約で何をしてくれる?をご覧ください。

厨房機器を長く使いたいときは当社へ

豊翔メンテナンスサービスは、愛知県小牧市を拠点に、愛知・岐阜・三重の飲食店の厨房機器を保守・修理しています。業界歴15年、メーカーを問わず冷蔵庫・製氷機・食洗機・ガス機器などを見ています。業務用エアコンは洗浄のみ承っています。

「今の機器をあと何年使えそうか見てほしい」「どの機器から点検すればいいか分からない」といった段階でも大丈夫です。機器の台数と年式をうかがい、必要な範囲だけをご提案します。お電話・Webでのご相談は無料です。